ユビーは怪しい?評判、ai問診、あてにならない…?

出典:Ubie(ユビー)株式会社

あなたはインターネットでご自分の体調や症状について調べることはありませんか?

もしかしたら、「症状検索エンジン ユビー(https://ubie.app/)」を見たことがあるかもしれません。

症状検索エンジン ユビーは医師が監修した信頼できる情報をもとに、人工知能があなたの症状から可能性の高い病気を診断してくれるという画期的なサービスです。

しかし本当にこのサービスは信頼できるのでしょうか?

実はこのサービスには怪しいと思われる点がたくさんあるのです。それでは症状検索エンジン ユビーが怪しいと思われる理由を紹介していきます。これを読めばきっとユビーの真実が見えてくるでしょう。

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ユビーが怪しいと言われる理由を考察

①無料で利用できる

症状検索エンジン ユビーは無料で利用できると謳っていますが、本当にそうなのでしょうか?

一般的に医師の監修や医療情報の提供には当然コストがかかります。それらを使ったユビーのサービスを無料で提供することは本当にできるのでしょうか?

もしかしたら利用者の個人情報や症状データを収集し第三者に売却するなどの裏側があるのでは?といった可能性を考えてしまいます。

それらの理由で「ただより高いものはないのでは?」などと怪しいと思われているのではないでしょうか。

症状検索エンジン ユビーの運営会社であるユビー株式会社はあなたの個人情報を第三者に提供することを明示しています。

ある人が「頭痛」と入力し、ユビーはこの人に「脳腫瘍」という診断結果を出し「近くの脳神経外科」へのリンクを表示します。このリンクをクリックすると個人情報はたちまちその脳神経外科に送信される可能性があるでしょう。

ユビーには広告やスポンサーが表示されています。それらはユビーの診断結果に影響を与えているのではないか、金銭的な利益を得ているのではないか。

といった声も聞こえています。ただより高いものは本当にないのかもしれません。

②医師の資格や経歴が不明である

症状検索エンジン ユビーは医師が監修したということですが、その医師の資格や経歴はどこにも明記されていません。

どのような専門分野の医師なのかどのような実績や経験があるのかどのような基準で監修しているのかなど、信頼性を判断するための情報が不足しています。

また、ユビーは医療機関や医師団体からの認可や承認を受けていません。症状検索エンジンですが、実際には症状の検索だけでなく医療行為にあたる診断や治療法の提案を行っています。

医師法では「医師でなければ、医業をなしてはならない。」と定められています。厚生労働省や日本医師会などの公的な機関や団体からの認可や承認を受けていないユビーは、人工知能が診断や治療法を提案するという形式をとっています。

医師でない者が診断や治療を行っているとみなされ、医師法に抵触している可能性があるかもしれません。ユビーの診断を信用していいのか不安になります。

③診断結果が曖昧

ユビーはあなたの症状に合わせた診断結果や受診の必要性を教えてくれるということですがその内容は曖昧です。

例えば、「可能性が高い」という表現や、「必要に応じて」という条件付きの言葉が多く使われています。これらは具体的な判断やアドバイスを避けるための言い回しであり実際には何も教えてくれていないのではないかと思われているのではないでしょうか。

また、ユビーは同じ症状でも利用者や日時によって診断結果や受診の必要性が変わることがあります。これは人工知能や機械学習などの技術を使って自動的に生成しているため起こってしまうものです。

これでは信頼できる医師の意見とは言えないでしょう。また利用者に不安や混乱を与える可能性もあります。

ユビーはAIを使って症状から病気を推測しているが、そのAIの精度や根拠は公開されていない。どうやって判断しているのかわからないし信頼できない。

といった声が挙がっています。

④ユビーは本当に正しいのか

ユビーは診断結果や受診の必要性に根拠を示していません。

どのようなデータや情報をもとにしているのか、どのようなロジックやアルゴリズムを使っているのか、どのようなエビデンスやリファレンスがあるのかなど透明性が欠けています。これでは利用者はユビーの信頼性や正確性を判断することができません。

ユビーは診断結果や受診の必要性が誤っていることもあります。例えば「風邪」と診断された場合でも、「重篤な感染症」や「アレルギー」などの可能性もあります。

また「受診する必要はありません」と言われた場合でも「早期発見・早期治療」が必要な場合もあります。ユビーを信頼している利用者はユビーの言葉で安心してしまい、重要な治療を見逃してしまう可能性があります。

ユビーの診断には医師の診断と比べ限界があり、正確な診断を行うことができない可能性があります。まずはかかりつけ医に相談をすることも大事な選択肢だと思います。

⑤ユビーはあなたを診ているの?

症状検索エンジン ユビーにはあなたの既往歴やアレルギー歴を入力する必要がありません。

しかしこれらの情報はあなたの健康状態に大きく影響するものです。既往歴やアレルギー歴の情報を知らずに診断や治療法を提案します。そのため、ユビーが出す診断結果や治療法は、あなたにとって危険なものになる可能性があります。

実際ユビーが出す診断結果や治療法は、あなたの既往歴やアレルギー歴と相反するものになることが多々あります。

例えばある人が「咳」と入力したとします。ユビーはこの人に「風邪」という診断結果を出しました。

しかしこの人は実際には「結核」の再発だった、といったようなものです。このようにユビーには既往歴を考慮する情報がないまま診断してしまうのです。

またある人が「腹痛」と入力したとします。ユビーはこの人に「胃潰瘍」という診断結果を出し、「アスピリン」を服用するように提案しますが、この人は実際には「アスピリン」に対してアレルギー反応を起こすのです。

ユビーにはアレルギー歴を知るすべがありません。そのような少ない情報で出された診断結果や提案を信じていいのでしょうか。

利用規約には

本サービスは医療行為ではありません。本サービスで提供される情報は、医師の診断や治療に代わるものではありません。本サービスで提供される情報に基づいて行った行為や判断について、当社は一切の責任を負いません。

参照:利用規約 | 症状検索エンジン「ユビー」

と明記されています。これは、ユビーが自分の提供する情報に自信がないことを示しています。

⑥心理的な相談には向かない

症状検索エンジン ユビーは身体的な症状に関する質問のやり取りでサービス提供をしています。

心理的・精神的な問題からの精神疾患などについてはアドバイスを受けることができません。厚生労働省の資料によると平成29年の精神疾患患者数は平成14年から15年間で約1.6倍の419万人と言われています。

多くのストレスを抱えている現代社会において、誰しも心が疲れているでしょう。うつや不安障害などの精神的な問題、人間関係や仕事などの悩み事について、ユビーからは適切なアドバイスを得ることは不可能でしょう。

参照:精神疾患を有する総患者数の推移|厚生労働省

ユビーは怪しい?まとめ

以上、症状検索エンジン ユビーは怪しいと思われる理由を集めてみました。

確かに生命を脅かすような状態や、緊急事態ではユビーではなく、救急車を呼んだり、最寄りの救急医療機関に行ったりするでしょう。

しかし、ユビーは使用する価値が全くないものだということではありません。

症状検索エンジン ユビーによって、病院に行かずにスマホで自分の健康状態をよく理解したり、適切な受診判断や対処法を知ったりすることができます。気軽にあなたの症状や病気について無料で相談できるサービスです。

ユビーはあなたの健康パートナーとして、いつでもどこでもあなたをサポートしてくれます。次のような方にはおすすめです。

  • 自分の健康状態に関心がある人
  • 気になる症状があるけどどこに行けばいいのかわからない人
  • 病院に行くのが面倒だったり、苦手だったりする人
  • 医療費を節約したい人

ユビーは病気の早期発見や早期受診をサポートしてくれます。日頃から気軽にユビーを利用して自身の健康状態に興味を持つ機会を増やし、健康な毎日を送ることがユビーの目的のひとつかもしれません。