住信sbiネット銀行は怪しい?危険?評判、口コミは?

住信sbiネット銀行

出典:NEOBANK 住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが2007年に共同で設立したいわゆるインターネットバンキングです。

手数料の低さや使い勝手の良さから人気を集め、その口座数は2023年には600万を突破。そんな住信SBIネット銀行が「怪しい?」と噂されることがあるようです。

住信SBIネット銀行が怪しいのでは?という噂は、ひとえに【住信SBIネット銀行を装った詐欺】が多発していることがきっかけとなり、情報の混同や詐欺のダークなイメージから発生していると考えられます。詐欺の内容を中心に考察していきます。

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住信sbiネット銀行が怪しいと言われる理由

住信SBIネット銀行を装ったフィッシング詐欺が横行している

ネットバンキングでの不正送金が急増しているようです。2023年1~11月の被害総額は80億円を超え、過去最悪を記録したと警察庁が発表しました。

インターネットバンキングに共通した危険性ですが、スマートフォンやパソコンからのみで操作が完結するので、IDとパスワードさえわかれば誰でも出金できてしまいます。それが詐欺のターゲットとなる大きな理由でしょう。

住信SBIネット銀行のホームページのお知らせ欄には、詐欺への注意喚起が並んでいます。【金融詐欺にご注意ください】としてフィッシング詐欺などへの注意呼びかけ、さらに【不正利用の被害にあわれた場合】として、もし被害にあってしまった場合の補償についてなどが具体的に示されています。

これだけ注意喚起をするということは、やはり住信SBIネット銀行の名前を騙った詐欺が実際に多いことを表しています。

住信SBIネット銀行を装った詐欺の実例

ネット上の質問サイトで、自分に来た怪しそうなメールについて『これって詐欺?』と問いかける人を多く見かけます。

そのだいたいに『100%詐欺です』という回答がついているような気がしますが、質問したくなる気持ちはよくわかります。客観的にみると怪しいことはわかるけれど、自分にくると確信が持てなくなりますよね。

以下、詐欺の実例に踏み込んでみたいと思います。

詐欺メール

とりあえず誰かがひっかかりそうなメールを送って、情報を盗み出そうというスタンダードな方法です。

【お取引目的等の確認のお願い】や【お振り込み手続きの一時制限について】などという件名で、下記のような一文から始まるメールが来るようです。

当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。また、この度のご案内は、当社ご利用規約第 6 条2 項 3 に基づくご依頼となります。

引用元:フィッシング対策協議会|住信SBIネット銀行をかたるフィッシング

上記のような前文に続いて「取引についての質問がある」と称してメール内のリンクに誘導し、ログインIDとパスワードを入力させようとします。

なんだか小難しい言葉を並べて、内容は理解できないけれど、「それっぽい?」と思わせてしまうという手口でしょう。

ちなみに住信SBIネット銀行の利用規約も調べましたが、結局よくわかりませんでした。しかも、確認しないと取引を制限する場合があるという脅し文句つきなので、焦っていたら入力してしまう恐れがありますね。

ちなみに、この警告を発信しているのは【フィッシング対策協議会】です。この【フィッシング対策協議会】とは、フィッシングに対する情報収集や注意喚起などを目的に発足した、内閣府や警察庁、経済産業省などをオブザーバーに迎えた組織とのこと。国としても、このフィッシング詐欺をかなり重くとらえているということですね。

偽SMS(ショートメッセージサービス)

『不在のため、荷物を持ち帰りました』『第三者からの不正なアクセスを検知しました』などという文面で偽サイトに誘導し、情報を盗もうとする事例も発生しています。

これは、宅配業者の名前を騙ってくるタイプのものと似ています。いかにも怪しいですが、ちょうどクレジットカードが届くはずだった、などという状況なら少し気になってしまうでしょう。

口座の不正利用が多発

カジュアルに口座の売買が行われている

『住信SBIネット銀行の口座が犯罪に利用されている』という連絡を警察などから受けた、というお知らせが公式に発信されていました。

併せて、『口座を売ってはいけません』という発信も。SNSなどで気軽に「口座を買うよ!」という投稿があるようなのです。筆者はまったく知りませんでした。買う方も怪しいですが、売る方も売る方です。

実際に起きた例として『子供名義の口座を売ったら子供が新しい口座を作れず就職ができなくなった』や、『使っていない口座を貸したら詐欺に使われた』などがあり、怖すぎます。

口座が不正に利用されていることも、住信SBIネット銀行の評判を下げている理由になってしまっているかもしれません。

フィッシング詐欺で得た情報を利用しての不正出金

偽メールなどで詐欺サイトへ誘導して得た情報が利用されてしまい、実際に被害を受けている方が多数いるようです。

一連の被害への対策として住信SBIネット銀行は、自社アプリにおいて【スマート認証NEO】というシステムを採用しています。

これは、生体認証により情報を暗号化してサーバーに送信しログインを行うためハッキングによるリスクを回避するというもの。パソコンで取引してもスマートフォンの方で承認が必要とのことで、これは安心ですね。

デビッドカードの不正利用も多発

預金口座と紐づけられた【住信SBIネット銀行デビッドカード】にも不正利用報告が多数あるようです。こちらは、フィッシングはもちろんカードのスキミング(カードの情報を抜き出してクローンカードを作る)の危険性も加わるため、気をつけて利用したいですね。

身に覚えのない明細がある

犯罪に使用されている恐れがありますので、すぐ確認しましょう。なんらかの形で情報を入手し、まず【この口座は有効か?】という実験のため小額から利用するという手法があるようです。

それを放置してしまうと、次々と引き落とされてしまうことも。明細をチェックする癖をつけたいところです。

カード使用不可の連絡がきて発覚

『異なる暗証番号を複数回入力したので利用を停止します』そんなメールがきて慌てたという人も。カードは手元にあるのに…と恐ろしくなってしまいます。

住信SBIネット銀行のセキュリティ対策は?

住信SBIネット銀行のセキュリティ対策についても考察しました。下記のように、多方面からのチェックがされているようです。

スマート認証NEO
前述の、自社アプリでのスマートフォンの生体認証を利用したシステム。不正送金などの防止に有効とのこと。
24時間/365日体制のモニタリング
疑わしい取引を見つけたら連絡をくれるシステムが構築されているそうです。ありがたいですね。
セキュリティ対策ソフトの配布
【スマート認証NEO】をはじめ、セキュリティ対策ソフトも無償で提供しているとのこと。
不審なログインのチェック
いつもと違う環境からログインした際、注意喚起メールを送っている。
ウイルスチェック
住信SBIネット銀行にアクセスした際、こちらのパソコンがウィルスに感染していないかをチェックし、感染していた場合は利用を停止される。安心ですね。
【FIDOアライアンス】に加盟
住信SBIネット銀行は、インターネットバンキングとしては初めて、セキュリティ対策を強化するべくFIDOアライアンスに加盟しました。FIDOアライアンスとは、オンライン認証技術の国際標準規格である「FIDO」の開発や普及を目指す組織。住信SBIネット銀行の、より安心な取引を追求する姿勢がみえます。

補償について

不正出金の被害にあった方への補償としては、基本的に全額払い戻しが行われるようです。

これは、【全国銀行協会】から公表された申し合わせに沿って行われているということで、共通の対応のようです。ただし、重大な過失があった場合を除くとのこと。

偽造・盗難キャッシュカードによる被害も、同じくこちら側に過失がない場合は全額を保証。デビッドカードは年間100万までのようです。

ちなみにカード被害でこちら側の過失となるのは、

・誕生日など類推されやすい暗証番号であることを何回も注意されていたのに変えなかった場合
・暗証番号をロッカーの番号などと共通にして使い回していた場合
・カードを他人の目に付きやすい場所に放置していた場合
・めちゃくちゃ酔っているなどで、盗られてもやむなしという状況だった場合

などです! 気を付けたいですね…。

住信sbiネット銀行は怪しい?まとめ

住信SBIネット銀行の怪しいと言われる噂について、詐欺被害を中心に考察してきました。

実際、住信SBIネット銀行自体は怪しくないと筆者は感じます。なぜならセキュリティもしっかりしていますし、特に国際的な組織に加盟してその姿勢を表明するということは素晴らしいと感じました。

ただ、住信SBIネット銀行の名前を騙るフィッシング詐欺やデビッドカードの不正利用、口座売買などが横行しており、実際これだけ狙われてしまっていると、そのイメージはやはりダウンします。セキュリティ対策は、インターネットバンキングの持つ一番の課題だといえるでしょう。

便利には危険がついて回るもの。もちろん、個人でできる対策もあります。電車など周囲に人がいる環境での取引に注意するなどは当然として、パスワードの使い回しや定期的な見直しなど基本的な対策はしっかり行いたいものです。