新日本製薬は怪しい?電話しつこい、不祥事、解約できない、年収

新日本製薬

出典:新日本製薬株式会社

新日本製薬という会社を知っていますか?

新聞の折り込みチラシやテレビCMで活発に宣伝しているので、あなたも一度くらいは目にしているのではないでしょうか。

製薬会社と聞くと、病院で処方される薬を作る会社をイメージしませんか?看護師でもある筆者は余計にそう思うのですが、新日本製薬は実はそうではありません。

売り上げのほとんどがオールインワンゲルやファンデーションなどで、医薬品の売り上げは全体の1割以下。つまりは化粧品の会社です。なぜ会社名に製薬とつけたのかはよく分かりませんが、1992年設立の福岡県に本社をおく上場企業です。

新日本製薬と入力すると、予測検索で「怪しい」「上場廃止」「宗教」「解約」などが上位に出てきます。

また、ブラック企業なのでは?とか、離職率が高いなどのうわさもあるんです。もしそれが本当なら、新日本製薬の製品は買いたくありませんし、ましてや就職や転職なんてしたくないですよね。

そこで新日本製薬とはどんな企業なのか?怪しいと言われる理由を調べてみました。

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新日本製薬が怪しいと言われる理由

①セールスの電話がしつこい

新日本製薬のセールス電話はしつこいです。買う気がないのなら、はっきりと断りましょう。あまりしつこかったら、電話番号を着信拒否したり、局番なしの188に電話して消費生活センターに相談するのも手です。

新日本製薬の製品はオールインワンゲルやファンデーションなどの化粧品が主力で、通販サイトや電話注文で購入することができます。地域のフリーペーパーや新聞広告やテレビCMでの広告宣伝に力を入れているためか、主な購入者はそれらに接する機会が多い50~70代の女性。そして電話での注文が一番多いのだそう。

考えれてみれば当然ではありますが、一度購入したら顧客リストに載るんでしょうね。リピートの勧誘や新商品のセールス電話がしつこくかかってきて困っているという口コミが、迷惑電話情報のサイトにいくつも投稿されていました。

電話に出なくても何度も着信が残っていたそうですから、なんだか執念すら感じます。留守電にしていたら無言で切られていて用件が分からないとか、仕事中や夜中などの非常識な時間に電話をかけてくるなどの口コミもあり、筆者はちょっと怖くなってしまいました。

以上から、新日本製薬のセールスの電話はしつこいと言えます。

買う気がないのなら、「大丈夫です」「結構です」などのどうとでも取れる返事をしてはいけません。「二度とかけてくるな」という意思を、はっきり伝えることが大事です。

あとは電話番号を着信拒否して出ないのも手です。知っていますか?はっきり買わないと意思表示した相手に、繰り返し電話をかけたり商品をすすめるのは違法なんですよ。

特定商取引法という法律で決まっていて、業務改善命令などの処罰もありえるんです。しつこい電話勧誘に悩まされているのなら、法律違反であることを伝えて切りましょう。

他の出来ることとしては、「消費者ホットライン」に電話で相談してはどうでしょうか。音声ガイダンスに従って郵便番号を入力すれば、最寄りの消費生活センターなどにつないでくれます。悪徳商法や訪問販売などの契約トラブルや架空請求、製品の安全性に関するトラブルなどの相談ができます。

番号は、局番なしの188。覚えておいてくださいね。

②定期購入が解約できない

新日本製薬の定期購入を解約することは可能ですが、回数縛りがあるため3回注文するまでは解約することができません。注意しましょう。

定期購入って、便利でお得ですよね。近頃はいつでも中止したり解約したりできることが多いですが、新日本製薬の定期購入には回数縛りがあります。合計3回注文しなければ、解約できないんです。通販サイトでも折込チラシでも書いてあります。

たとえば公式オンラインショップで注文する場合、目立つ色の定期購入ボタンがまず表示され、下にスクロールしていくと通常購入ボタンが表示されます。これはうっかり間違う人がいそうです。

実際に「試しに1回購入したつもりが定期購入になっていて困った」という口コミもあるので注意しないといけませんね。

解約する場合は3回目の注文の後に、電話か公式オンラインショップのマイページかメールフォームで連絡をします。月曜日や朝一といったコールセンターが混む時間帯を避けて、電話をかければつながりやすいようですよ。

マイページから解約する場合は、3回目の商品が届いた後に解約ボタンが表示されるそう。そして4回目が発送される10日前には解約ボタンが消えて自動継続されると公式ホームページに書いてあったので、タイミングを逃さないように気を付けてくださいね。

③肌に合わなくても、返品できない

新日本製薬の商品の返品ポリシーは「未開封で商品到着後8日以内」。使ってみて肌に合わなくても、それは商品ではなく購入者の自己都合ということになるため返品できません。

新日本製薬は、楽天市場にも公式ページを持っています。そちらのオールインワンゲルの口コミを読んだところ、「これ1つでスキンケアができて助かる」「肌がしっとりした」などのたくさんの高評価がありました。

しかし少数ではありますが、「塗るとかえって乾燥する」「かぶれた」「吹き出物がたくさんできた」という低評価もありました。

肌に直接つけるものですから、合う合わないが出てくるのは仕方ないと思います。でも「メールフォームで連絡したら、症状を聞いてくることもなく返品には一切応じられないというメールを返信された」なんて口コミを見ると、不安になってしまいますよね。

新日本製薬の公式ホームページには、商品の返品交換に応じるのは未開封で商品到着後8日以内という条件が書かれています。つまり開封して使い始めている以上、返品できないのはしょうがないのです。

しかし化粧品メーカーによっては、問題の商品の買取や症状の聞き取りなどで情報収集をしたり、ひどい肌トラブルの場合は皮膚科の通院費を支払うことすらあります。新日本製薬は、そういうスタンスではないのですね。

④ビフォーアフターがわざとらしすぎる

新日本製薬のYouTube公式チャンネルで「クッションファンデーションで-10歳肌」という動画を見たのですが、筆者はかなり強い違和感を感じました。

メイクアップアーティストがモデルにメイクしてビフォーアフターを比べるというよくある構成なのですが、薄暗いメイク前と明るくて白っぽいメイク後の差がくっきり!照明の強さをかなり変えて撮影したのが丸分かりです。

カバー力をアピールしたいのは分かりますけど、こんなに白飛びしていたら比較対象にならないと思いませんか?新日本製薬のテレビショッピングについても同じような感想がありましたので、広告など他のメディアに出している情報も怪しいのかもと思ってしまうのは筆者だけでしょうか?

通販サイトの使用者の口コミでは「コンシーラーなしでも目の下のクマが隠れた」「カバー力もありナチュラルに仕上がる」と高く評価されているのに、写真のわざとらしさが逆効果になっていてもったいないと思います。

ここまでは商品を購入する立場での情報を調べてまとめました。ここから先は、新日本製薬で働く立場になった場合の情報を集めていきます。

⑤新日本製薬と宗教のつながり

転職支援サイトの新日本製薬を退職した人のコメントに、

「社長がある宗教の信者なので、選挙の時期になると普段の朝礼より30分出勤を早めて演説を聞かねばならない」

とありました。また別の人は、

「過去には社内で大々的に宗教活動が行われていた」

ともコメントしています。

一般的に業務時間中の宗教活動はその企業の就業規則で禁じられています。なぜかというと、働く人には「職務専念義務」があるからです。

「職務専念義務」とは「仕事中は業務に集中しなくてはいけない」ということ。もちろん信教の自由は憲法で保障されていますが、それは個人としての自由です。

仕事中は仕事に集中しなければならないので、布教に限らず政治活動や物品の販売などの個人的な活動をしてはいけません。もし決まりを破れば厳重注意や懲戒処分の対象になりますし、行動を改めなければ解雇されることだってあり得るんです。

ですが新日本製薬の場合は、大々的に宗教活動をしているよう。新日本製薬の就業規則までは確認できませんでしたが、そういった内容の記載が無いのかもしれません。

問題を感じないとか受け入れられる人なら良いのでしょうが、居づらく感じたり選挙前の演説を聞くために早出することを疑問に思う人の方が多いのではないでしょうか?

⑥給料が安い

新日本製薬の平均年収は470万円です。平均年収は思った以上に地域差が大きいものですが、新日本製薬がある福岡県の上場企業の平均年収を調べると566万円でした。

この数値だけ比べると、かなり低く思えますね。ですがそもそも食品や化粧品の分野は全体的に給与が低い傾向があって、化粧品メーカーに絞った全国の平均年収は424万円なのです。つまり新日本製薬の平均年収の方が高いんですね。

ということで新日本製薬の給料は安くないです。ただし口コミによると「昇給はないに等しい」とのことですから、長く務めるほどに不満がでてくる可能性はあります。

⑦残業が多い

新日本製薬の求人情報によると、平均残業時間は1ヶ月に17.2時間だそう。

日本の企業の残業時間は平均で20時間くらいなので、むしろ少ない方ですね。転職支援サイトでも「自分の時間が取れて、ライフワークバランスが良い」「繁忙期でなければ定時退社できる」というコメントが投稿されていました。

でも一方で、

「残業が長すぎてプライベートの時間が取れず、家には寝に帰るだけ。体調を崩して休職したが、戻っても環境は変わらなかった」

というコメントもありました。新日本製薬の残業時間は、部署によってかなり差が大きいようです。

⑧離職率が高い

新日本製薬が公表しているデータによると、平均勤続年数は7.9年。

化粧品メーカーの平均勤続年数は15.4年なので、ほぼ半分です。

転職支援サイトの新日本製薬で勤務していた人の口コミには「毎月離職者がいる」とあるので、人の入れ替わりが激しい職場だということがわかります。どんどん人が入れ替わる職場って実際にありますし、筆者自身がそういう環境で働いたこともありますが、やはり辞めるには辞めるだけの理由があるんですよね。

例えば、正当な評価が受けられなかったり、パワハラがあったり、忙しくて残業が多すぎる職場だと、長く働くのは難しいです。

⑨パワハラ

新日本製薬は積極的に中途採用を行っていて、雇用した経験者を役職につけることが多いそうです。現社長も中途採用から昇進した方ですし、それが会社の方針なのでしょう。

しかし転職支援サイトには、

「強い派閥の上司に気に入られないと会議でいじめられる」
「目標を達成できないと呼び出されてダメ出し」
「管理職は残業至上主義」

といった情報がいくつも投稿されていました。

一般の従業員同士は関係良好でいい人が多いという投稿もありましたが、いじめられたりダメ出しされながら働くのは本当にしんどいですよね。そういった職場の環境が、離職率の高さにつながっているのだと思います。

⑩新日本製薬はブラック企業?

長時間労働が続いて休みが取れず、サービス残業が横行している企業をブラック企業と呼ぶなら、新日本製薬はブラック企業ではありません

残業代は1分単位で支払われるし、土日祝日の休みと有給休暇も取れるからです。

そもそもブラック企業って、どんな会社のことでしょうか。

定義がある訳ではないですが、一般的には

  • 度を越えた長時間労働やノルマがある
  • 仕事を休めない
  • サービス残業が横行している
  • いじめや嫌がらせなどのハラスメントがまん延している
  • 退職を申し出ても辞められない

などの特徴があるといわれています。

転職支援サイトで新日本製薬で働いていた人の口コミを調べてみましたが、ネガティブな評価は結構ありました。

「昇給が少ない」
「頑張っても評価されない」
「役職者が中途採用者ばかりで占められているために、若手のエースが出世できなくてモチベーションを無くしている」

などです。

これらが新日本製薬の平均勤続年数が短い原因でしょうが、その反面、有給はしっかり取れて残業代もしっかり出るそうなんです。

ということは上であげた特徴すべてには当てはまっていないので、ブラック企業とはいえないと思います。

新日本製薬は怪しい?まとめ

新日本製薬の主力であるオールインワン美容液ジェルシリーズは、オールインワン市場で5年連続国内売上NO.1の実績がある人気商品です。

シンプルケアを実現するために、美白や保湿などの機能を一つのジェルにぎゅぎゅっと配合しています。通販の口コミには「忙しい朝にもこれ1つでスキンケアができて助かる」「使いやすい」「なくなったらリピートしたい」などの投稿がたくさんあるんですよ。

しかし詳しく調べるうちに、怪しいといわれてしまう理由も見えてきました。

一番はやはり、しつこい電話営業でしょう。

他にも、気づかずに定期購入になってしまうような公式通販サイトの作りやビフォーアフターの画像のわざとらしさも、怪しく感じる理由だと思います。

特に筆者が問題だと思うのはトラブル時の対応です。低評価の口コミの内容によると、商品の配送遅れや肌トラブルなどへの対応に不満や不信感を感じた人が多いよう。そういった耳に痛い声にもきちんと耳を傾けて、変わっていってほしいものです。

あとはパワハラや離職率の高さが、本当に残念です。成長を続けている若い会社ですから、良くも悪くも組織が安定していないということもあるのでしょう。業績は順調に伸びていますし、社風を変えようという動きもあるそうなので、これからに期待したいと思います。