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人間工学が胡散臭いと言われる5つの理由

日本人間工学会

出典:JES 一般社団法人 日本人間工学会

  • 人間工学とは?
  • あんまり聞いたことないからどうなんだろう
  • 怪しくて胡散臭いものなのでは…

という疑問をお持ちではありませんか?

この記事では、『人間工学』とはなんなのか・実際怪しいのか・胡散臭くないのかを解説していきます。

5分くらいで読めますので、まずはご一読を!もしかしたら、人間工学へのイメージも変わるかもしれません。

人間工学とは

『人間工学』とは、機械や装置を使用し、生活環境がより良くなるように設計・調整する学問のことです。

人々が正しく、効率的に動けるように周囲の人や物の環境を整えて、事故やミスを少なくする研究も含まれています。

「人間にとって使いやすい物を作ること」「人間の負担を減らすこと」「人間がミスをしないようにすること」こういった人間にとってプラスになる概念を『人間工学』と呼びます。

日本では「人間工学」と呼ばれていますが、アメリカでは「ヒューマンファクター」、そしてヨーロッパでは「エルゴノミクス」と呼ばれ、世界中で研究されている分野です。

私たちの生活している中で、ほぼ全てのことが人間工学を基準に考えられているので、とても身近で助けてもらっている素晴らしい分野であることがうかがえます。

それなのに、なぜ胡散臭いと言われてしまうのでしょうか?

人間工学が胡散臭いと言われる理由を考察

①専門で学べる学校が少ない

全国の大学・短大で「人間工学」という名称の学科はとても少ないです。少ないということは、それだけ学べるチャンスは少なくなります。人によっては人間工学の存在自体、知らないという人もいるかもしれません。

しかし、「システム学科」「デザイン学科」で人間工学について学ぶことができます。人間工学だけを勉強するわけではなく、どうやって応用していくのかを学べるので、人間工学に触れる機会は少ないわけではありません。一度は触れてみた経験がある人も多いと思います。

他の学部よりも認知度は高くないかもしれませんが、生活の中で人間工学が役立っている部分がたくさんありますので、今後がますます楽しみでもあります。

②”人間工学に基づいた”というフレーズ

”人間工学に基づく…”と聞いても、ピンとこない方もいるかもしれませんが、「エルゴノミクスマウス」と聞くと、もしかしたらピンとくる方もいるのではないでしょうか。

デザインが通常のマウスよりも立体的に作られているのが特徴的なマウスです。握手するような手の形でマウスを操作でき、手首を無理に傾けなくていいので、手首や肩の疲労が格段に減ります。長時間パソコンで使用しても問題ありません。

このように人間工学を取り入れられているものが、私たちの生活を手助けしているのです。しかし、なかには信憑性の薄いものや効果がないものがあり、消費者庁のメスが入った会社も残念ながらありました。

「人間工学に基づいた設計により履くだけでダイエット効果あり」や「人間工学専門家も認める快適性」など、書かれているとついつい興味を持ってしまったり、実際に購入して使ってしまうケースもあります。

人間工学自体は決して悪いものではありませんが、詐欺っぽい商品や怪しい商品に”人間工学に基づいた”と書かれてしまうと風評被害も出て、少し胡散臭さが出てしまう可能性があります。

③ヒューマンエラーとの関係性

ヒューマンエラーとは、人が原因で起こってしまう失敗のことですが、人間工学とヒューマンエラーは関係性があります。

もともと、人間工学は人の生活をより便利にするために、商品やデザインを人体の構造に合わせて、疲れにくくしたり、使いやすくするのが目的になります。

しかし、ヒューマンエラーが起こると思わぬ結果になってしまうケースも存在します。

例えば、「人間工学に基づくオフィスチェア」という長時間座っても疲れにくい椅子があります。椅子なのでどんな座り方をしても大丈夫というわけでなく、疲れにくい正しい座り方があります。

”椅子の背もたれまでしっかり腰をかけて、腰をそらさずに猫背にしない状態をキープして、骨盤を立たせるように座る”という、人間工学に基づいた効果を得るためには、これだけの工程が必要になります。人間工学はすべての条件をクリアして、初めて最大限の効果を発揮します。

ヒューマンエラーによって、正しい使い方を知らずに人間工学の恩恵を受けられない場合もあるため、人間工学に基づいているものなのに、あまり効果がないと思い、そういった経験からなんとなく胡散臭い感じが出てしまっているかもしれません。

④大量生産の難しさ

人間工学に基づく設計を取り入れることで、私たちの生活をグッと楽にすることができます。

開発 → 商品化 → 生産

という流れになりますが、多くの人の手で一つずつ組み立てたり、数多くの工程を経て完成するため、生産するのに時間がかかります。一日に作れる数に限りがでてしまうため、大量生産が難しくなります。

コストを抑え大量に生産することが可能な現代となっては、より認知度をあげるために数を生産することも大切となってきます。人間工学に基づくという商品がまだまだ数が少ないのはこういったことも背景にあります。

さらに、人間工学に基づく効果が出ればいいですが、大量生産品と大して変わらなければ、値段だけ高い商品というイメージがついてしまうので、胡散臭く感じてしまうかもしれません。

⑤規格の不透明さ、広すぎる認識

「人が使いやすくするための概念」や「そのための工夫」が人間工学の根底にあるので、企画者や生産者側の主観でもいいことになってしまいます。

なかには、たとえ使いにくいものだとしても「自分なりの”人間工学”です」と言い切れてしまうことがあります。

『人間工学』には、日本産業企画(通称JIS=Japanese Industrial Standardsの略)の中に人間中心の設計のガイドラインがあり、そのなかに『人間工学』の規格はあります。

しかし、この規格に沿っていなくても、「人間にとって使いやすい工夫をした」ということで、『人間工学』を謳っている例もあり、認められてしまっているのが現状です。

どのような根拠で『人間工学』と謳っているのかについては、見受ける側が十分に気をつけて、考える必要があるのです。

確かにより良い製品を作る、人間にとって優しい商品を作る、という気持ちはあるのかもしれません。

しかしながら、ただのイメージだけで『人間工学』という言葉を使ってしまっている製品や規格もあります。『人間工学』に基づく製品と謳う場合には、何らかの科学的な根拠に基づいてほしいところです。

一口に「これです!」とも言い切れないことと、「こうしなければ『人間工学』とは言っていけない」ということがありません。

そして、まだまだ明確化されていない面もたくさんあります。規格はあっても、概念や考え方はとても広いものである…。

このような面があるため、胡散臭いと言われてしまう理由になります。

人間工学は胡散臭い?まとめ

結論、人間工学は全く胡散臭くありません。むしろ人々の生活をよりよいものにする素晴らしいものです。

権威性のあるものだからこそ、安易にキャッチコピーで『人間工学』というワードを使われてしまっていることも事実です。効果が期待できるものもある中で、詐欺商品にも使われてしまうことで、その商品だけでなく、人間工学自体も胡散臭くなってしまう二次災害が起きています。

『人間工学』とは、生活の中に潜む悩みを解決出来る素晴らしいもので、体のことで悩んでいる人が人間工学に出会い、生活が楽になっていくことのために使われるべきです。

必要ない人にとっては本当に縁のないものなのかもしれませんが、人間工学に救われる人も必ずいるので、人間工学を知らないからと言って、むやみに批判したり、否定したりするのはやめましょう。

人間工学は生活の身近な部分に役立っています。人間がより生活しやすいように科学と思想を兼ね備えた、とても奥深い『人間工学』の世界。これから、是非注目してみてはいかがでしょうか。